メインビジュアル

People 社員コラム 工具/装置/機械/装備

船外機とは?船内機との違いや耐用年数についてご紹介!

船外機とは?

船外機
船外機

船外機とは、小型の船やボートに取り付けるエンジンのことです。取り外しが可能で、主に船やボートの後方に取り付けます。エンジンの形式や気筒数、馬力数、デザインの違い等、さまざまな種類があり、東日本海洋建設でも使用しています。

最も多く使用されているエンジン形式は、高出力の「2ストローク」でしたが、近年では環境や燃費に優しい「4ストローク」が主流になっています。

次に、船外機の機能や特長について見ていきましょう。

機能

船外機はエンジン・プロペラ・燃料タンクが一体になっています。そのため、前に進むのはもちろん、操作ハンドルを動かすことで、船外機自体を左右や斜め方向に進めることができる舵の機能も備えています。

また、跳ね上げ(船体に対してエンジンを斜めにしてプロペラの高さを上げること)ができるので、プロペラを守りながら浅瀬も進むことができます。

特長

船外機の特長を3つ、それぞれ詳しくご紹介します。

  • 船内への悪影響が生じにくい
  • 持ち運びしやすい
  • メンテナンスをしやすい

船内への悪影響が生じにくい

1つ目の特長は「船内への悪影響が生じにくい」ことです。エンジンを船内部に取り付けると、船内のスペースが少なくなってしまいますが、船外機は船外部にエンジンを取り付けるため、内部に取り付けるよりも船室のスペースを広く保つことができます。

また、船室への浸水も防ぎやすいだけでなく、船の外部後方に船外機を取り付けるため、比較的静かな船室で過ごすことができます。

持ち運びがしやすい

2つ目の特長は「持ち運びがしやすい」ことです。船外機の出力や機能によって差はありますが、取り外しが可能なため、コンパクトかつ軽量なものが多くあります。そのため、車のトランクや倉庫への移動がしやすく、倉庫への移動もしやすいという特長があります。

メンテナンスをしやすい

3つ目の特長は「メンテナンスがしやすい」ことです。エンジンが船の外部にあるので、万が一、故障が起きたとしても、すぐに確認して修理することができるという安心感があります。

また、船外機のエンジン冷却方法は、多くの場合「水冷式(海水を吸い上げて冷やす方法)」ですが、一部「空冷式(空気で冷やす方法)」のものがあります。「空冷式」はエンジン内部に海水が入らないため、内部が汚れにくく、水中にあった部分だけ洗い流せば清掃することができます。そのため、「空冷式」のほうが日頃のメンテナンスをしやすいといえます。

船内機との違いとは?

船内機の船舶
船内機の船舶
船内機のエンジン
船内機のエンジン

以下の表は、船外機と船内機を比較したものです。どのような違いがあるのか見てみましょう。

船外機と船内機の違い
  船外機 船内機
取り付け場所 船外 船内
エンジンの場所 船外 船内
一体 独立
主流の燃料 ガソリン ディーゼル
メンテナンス しやすい しにくい
船内の静かさ
停止の安定性
浅瀬での進行

船内機は、取り付け場所が船内部であるため、船外機より船内スペースを必要とします。そのため、一般的に30フィートクラス以上の船で使用されています。

船舶用エンジンの耐用年数とバッテリー交換時期について

船舶用エンジンの耐用年数(寿命)はどのくらいなのでしょうか?また、バッテリーの交換はどのくらいで行えばよいのでしょうか?

以下では、船舶用エンジンの耐用年数とバッテリー交換についてお伝えします。長く安全に使用できるように、確認しておきましょう。

船舶用エンジンの耐用年数

船舶用エンジンの耐用年数の平均は、以下の通りです。

  • ディーゼルエンジン(船内機):約5,000時間
  • ディーゼルエンジン(船外機):約3,000時間
  • ガソリンエンジン:約1,500時間

※エンジンが適正な状態であり、適切にメンテナンスされていた場合の平均耐用年数
参照:株式会社天草海洋  船舶用エンジンの耐用年数はどれくらい? | コラム | 中古船の売買をお考えなら【株式会社 天草海洋】

メーカーや種類によって異なりますが、ディーゼルエンジンの方が比較的保ちやすいと言えるでしょう。ただし、海で使用するため、車のエンジンと比べると故障しやすいと言えます。乱暴な運転はせず、日頃のメンテナンスを丁寧に行うことで、エンジンの耐用年数を保つことができるでしょう。

バッテリー交換時期

バッテリーの交換時期は「2〜5年」と言われています。あまり使用せずに長期間放置してしまうと、新品状態でも使えなくなる可能性があります。

バッテリー交換の目安は「満タンに充電しても使用に支障がある」状態です。エンジンのかかりが悪くなったり、バッテリー液の比重が1.23未満(20度)であったりするならば、交換するのが良いでしょう。

バッテリーを長持ちさせるポイントは以下の通りです。

  • バッテリーの液面を「UPPER LEVEL」に保つ
  • 満充電の状態を保つ
  • 完全放電を避ける

海上でバッテリーがあがってしまうと、風や潮に流されたり転覆したりする恐れがあるため、上記のポイントを押さえておきましょう。また、海上でバッテリーがあがってしまったときに備えて、エンジン始動用のバッテリーを積んでおくことをおすすめします。

船外機のオイルとは?

船外機のオイルは、金属部品の摩耗やエンジンの低温化を防ぐために必要不可欠なものです。オイルは「2ストローク船外機用」と「4ストローク船外機用」の2種類があります。

オイルを選ぶ際は、使用する船外機のタイプのものに加えて「腐食・摩耗・水分希釈への耐性があるもの」を選ぶようにしましょう。また、オイル交換の目安は、使用開始から1年後になります。

ただし、使用環境やメンテナンス状況によってはエンジンへの負荷が異なるため、「6ヶ月あるいは100時間使用」のタイミングで交換することをおすすめします。海上でのエンジントラブルは命に関わるものですから、これらのトラブルを防げるよう、適切なオイルの使用と早めの交換を心がけるとよいでしょう。

まとめ

今回は、船外機の機能や特長、船内機との違い、エンジンの寿命・バッテリー交換についてご紹介しました。船外機は手軽に取り外して持ち運びができるエンジンなので、メンテナンスのしやすさと静寂性が特長です。丁寧な運転・管理を心がけることで、故障やトラブルを避けて長く使用することができるでしょう。

一覧ページへ

私たち東⽇本海洋建設は、これからの⽇本の国⼟を⽀えてくれる、チャレンジ精神溢れる⼈材を求めています。若⼿が闊達に意⾒を述べ、ベテランとの相乗効果を発揮して、技術⼒を⾼め、信頼を得られる仕事を続けていく、それが当社の理想であり、その姿が今社⾵として根付いてきています。

⾃分の気持ちを表現すると同時に⼈の話も聞ける⼈、双⽅の⽴場に⽴って、互いの意⾒を調整することにやりがいを感じられる⼈、そして、相⼿のためにやったことが⾃らのためになると信じて前に進んでいける⼈──そんな⼈たちからのご応募をお待ちしています。

⼀緒に、⽇本の未来を⽀えていきましょう。

東日本海洋建設 採用情報

Works

Works

インフラ整備を専門技術で支える
都市環境創造カンパニー
東日本海洋建設

実績一覧はこちら