メインビジュアル

People 社員コラム 海洋建設のしごと

「ガス溶接に必要な資格と注意点」

今回は、ガス溶接作業を行う際に必要となる資格と、作業中に注意しなければならない点について説明します。

ガス溶接とは?

ガス溶接とは、可燃ガスで高温加熱して金属どうしを接合するものです。LPGやアセチレンガスなどを使い、高熱にした炎で金属を溶かし、金属を接合します。
また、鋼材を酸素とアセチレンガスを使用して切断する場合も、「ガス溶接技能者」の資格が必要です。

・作業手順
ガス溶接の作業手順を簡単に説明します。

  • 1.溶接したい金属を溶接がしやすい位置にセットします。
  • 2.トーチから噴出するガスへ点火し、セットした金属を加熱して接合固定します。
  • 3.目的の箇所を順番に溶接していきます。


この際、接合する金属が動かないように気をつけなければなりません。

ガス溶接の注意点

ガストーチ
ガストーチ

ガス溶接の作業中に注意することがいくつかあります。特に事故が起こらないよう、十分注意して作業する必要があります。

ガス溶接はガスを燃焼させて溶接するため、締め切った部屋で作業すると、酸素が少なくなってしまうことがあります。さらに、ガス漏れなどの事故が起きた場合、酸素不足になってしまうことがあります。また、換気が悪いからといって、換気をして酸素を使ってしまうことにより、炎が強くなり火災の原因になることがあります。

また、作業する際は、溶接する金属と溶接機の間を充分にとることも重要です。万が一、加熱された溶接物の火の粉などがガスタンクやホースにあたってしまうと、火災や事故の原因になってしまうため、事故を防ぐためにも十分に気をつけなければなりません。

作業を行う際は、道具を扱う距離や気持ちにも充分な余裕を持ち、ホースやタンクなどに足や手をひっかけてケガをしないように注意するようにしましょう。

ガス溶接に必要な資格

ガス溶接を仕事として行うためには、どのような資格が必要なのでしょうか。作業を安全に行うために必要な資格と講習内容について紹介します。

・なぜ、この講習が必要なのか

ガス溶接を行うために必要な資格は、「ガス溶接技術者」と「ガス溶接主任作業者」があります。可燃ガスを扱うため、事故を防止するためにも、資格を有するものが作業にあたらなければなりません。これは、労働安全衛生法施行令第20条第10号に規定されています。また、アセチレン溶接装置またはガス集合溶接装置を使用して溶接を行う場合には、ガス溶接主任作業者を、管理責任者として現場を監督しなければなりません。これは労働安全衛生法施行令によって義務づけられています。

・「ガス溶接技術者」の講習内容

「ガス溶接技能者」の講習は、以下の内容を2日間にわたって学習します。受講資格は18歳以上です。講習内容は以下の通りです。

「ガス溶接作業等の業務により使用する設備の構造および取扱い方法に関する知識」
「ガス溶接等の業務のために使用する可燃性ガスおよび酸素に関する知識」
「関係法令」
実技では「ガス溶接等の業務のために使用する設備の取扱い」

・「ガス溶接主任作業者」の試験内容

「ガス溶接主任作業者」の試験内容は、学科のみで実技はありません。試験に合格した後に免許を受け取ることで資格を取得することができます。受験資格はありませんが、免許を受け取るためには、いずれかの要件を満たしていなければなりません。 例えば、「ガス溶接技能者」の講習修了をした後、業務経験が3年以上あること。大学、高専の溶接過程を修了し、卒業していること。大学、高専の工学・化学学科を卒業し、実務経験1年以上など、細かな規定があります。免許交付の要件については、試験を受ける前に確認するようにしてください。

・受講方法や費用について

「ガス溶接技能者講習」は、さまざまな団体で受講できます。費用は1万3000円程度から1 万8000円程度と幅があります。キャンセルをした場合、キャンセル料金を取られる団体もありますので、受講する際には確認し、わからないことは問い合わせるようにしましょう。なお、学科だけでなく、実技講習もあるため、ネットによるWeb講習はありません。

「ガス溶接主任作業者試験」も、さまざまな団体で実施されています。費用は6800円程度から8800円程度です。実技試験はないのですが、Web受講はできないようです。

まとめ

「ガス溶接技術者」は、18歳以上であれば受講することができます。講習を受ければ、船園所やビルの建築工事など、大きな現場に参加することもできるため、とてもやりがいのある仕事です。技術系の仕事は難しいことも多いですが、資格を取得することで仕事の幅も広がり、キャリアアップしていくことが目に見えてわかる仕事でもあります。

また、当社では未経験でも現場に出て、実務経験を積むことができるようバックアップしています。今回紹介したお仕事だけでなく、土木施工管理技士やキャリアアップが気になる方は、ぜひ採用ページからお問い合わせください。小さな挑戦の一歩が大きな未来を開いていく…その一歩を踏み出せるよう応援しています。

一覧ページへ

私たち東⽇本海洋建設は、これからの⽇本の国⼟を⽀えてくれる、チャレンジ精神溢れる⼈材を求めています。若⼿が闊達に意⾒を述べ、ベテランとの相乗効果を発揮して、技術⼒を⾼め、信頼を得られる仕事を続けていく、それが当社の理想であり、その姿が今社⾵として根付いてきています。

⾃分の気持ちを表現すると同時に⼈の話も聞ける⼈、双⽅の⽴場に⽴って、互いの意⾒を調整することにやりがいを感じられる⼈、そして、相⼿のためにやったことが⾃らのためになると信じて前に進んでいける⼈──そんな⼈たちからのご応募をお待ちしています。

⼀緒に、⽇本の未来を⽀えていきましょう。

東日本海洋建設 採用情報

Works

Works

インフラ整備を専門技術で支える
都市環境創造カンパニー
東日本海洋建設

実績一覧はこちら