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発電機は海洋土木工事でどうやって使用する?

海洋土木工事では、電力を供給する発電機が欠かせない存在です。工事で使用する電動工具や照明、従業員の過ごす仮設事務所や宿舎で電力供給が必要になるからです。

本記事では、海洋土木工事で使用される発電機について、その種類や用途、選び方などを詳しく解説します。

また、海洋土木の現場で使われるエンジンウェルダーについては、過去にご紹介している「エンジンウェルダーとはどんな機材?特徴や使い方を解説!」という記事がありますのでこちらについても触れていきます。

海洋土木工事で使用される発電機とは

発電機ジェネレータ
発電機ジェネレータ

海洋土木工事は、港湾や海上空港、海底トンネルなどの建設を行う土木工事の一種です。電力を供給するための発電機は欠かせない存在です。

これらの発電機は、電動工具の稼働、照明の確保、仮設事務所や宿舎への電力供給など、様々な用途で使用されます。

海洋土木工事で使用される発電機は、単なる電源としてだけでなく、過酷な環境条件に耐え得る強い構造と、安定した電力供給が工事の安全性と効率性を左右する重要な役割があります。

また、発電機を選ぶには、出力や燃料効率、耐久性、防水性、メンテナンス性などを考慮する必要があります。騒音対策や排出ガス規制への適合も重要です。

海洋土木工事で使用される発電機の種類

海洋土木工事で使用される発電機には、主に以下の3種類があります。

ディーゼル発電機

ディーゼル発電機は、ディーゼルエンジンを原動機とし、交流発電機を組み合わせた発電装置です。高出力で燃料効率が良く、長時間の連続運転に適しています。

また、比較的安価な燃料を使用できるのも特徴です。海洋土木工事では、大型の作業船や仮設事務所の電力供給に使われることが多いです。

ガソリン発電機

ガソリン発電機は、ガソリンエンジンと交流発電機を組み合わせた発電装置です。ディーゼル発電機に比べて小型・軽量で、可搬性に優れています。

海洋土木工事では、小型の電動工具や照明の電源として活躍します。

エンジンウェルダー

エンジンウェルダー
エンジンウェルダー

エンジンウェルダーは、ガソリンやディーゼルエンジンを原動機とし、発電機能と溶接機能を兼ね備えた機材です。

発電機としての用途だけでなく、鉄筋の溶接や補修作業にも使用できる万能機です。海洋土木工事では、鋼材の組立てや修繕に欠かせない存在となっています。

エンジンウェルダーについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

海洋土木工事における発電機の用途

海洋土木工事において、発電機は様々な用途で使用されています。

電動工具の稼働

海洋土木工事では、ボーリングマシンや削岩機、グラインダーなどの電動工具が多用されます。

照明の確保

海上での工事は、夜間や悪天候時にも行われることがあります。発電機は、投光器や照明器具に電力を供給し、作業エリアや船上での照明確保に役立ちます。

仮設事務所や宿舎の電力供給

大規模な海洋土木工事では、現場近くに仮設の事務所や作業員の宿舎を設置することがあります。これらの施設では、空調設備や通信機器、パソコンなどの電化製品を使用するため、安定した電力供給が求められます。

海洋土木工事用発電機の選び方

海洋土木工事で使用される発電機の選び方には、電力の容量、耐久性や防水性、メンテナンス性、騒音対策、法規制への適合を考慮する必要があります。以下に説明します。

電力の容量

海洋土木工事では、複数の機器を同時に使用することが多いため、発電機の適切な容量を選ぶことが重要です。容量を決める際は、使用する機器の消費電力だけでなく、始動時の電力需要も考慮しなければなりません。

例えば、蛍光灯やハロゲンランプ電動工具やポンプ、コンプレッサーなどの照明機器は、始動時には約3倍の電力が必要です。

これらの機器を複数で使用する場合、それぞれの消費電力を加味して始動時の発電機の容量を選定します。

過小な容量では、機器の始動が困難になったり、発電機に過負荷がかかる恐れがあります。逆に、過大な容量を選ぶと、燃料の無駄や運転効率の低下につながります。

適切な容量の発電機を選ぶことで、工事の安全性と効率性を高め、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

耐久性と防水性

海洋土木工事では、発電機は過酷な環境に晒されます。潮風や波しぶき、高温多湿な環境下でも安定して稼働する防水性と耐久性が求められます。

メンテナンス性

発電機は定期的なメンテナンスが必要になります。燃料や潤滑油の交換、エアフィルターの清掃、故障時の修理やパーツの調達のしやすさも考慮し、メンテナンスが容易に行える機種を選びましょう。

発電機の騒音対策

海洋土木工事では、発電機の騒音が作業員や周辺環境に悪影響を及ぼす可能性があります。製品によっては、静かな運転が可能で、騒音問題を軽減できるものもあります。

法規制への適合

排出ガス対策機械認定
排出ガス対策機械認定

海洋土木工事で使用する発電機は、国土交通省の「排出ガス対策型建設機械指定要領」に基づく基準に適合した排出ガス対策型の発電機を選ぶことが求められます。

発電機のレンタルと購入

海洋土木工事で使用する発電機は、購入はもちろんレンタルできるものもあります。レンタルのメリットは、初期投資を抑えられ、工事の規模や期間に応じて必要な発電機を借りることで、経済的な運用が可能です。

また、メンテナンスや故障時の対応も、レンタル業者が行ってくれるのでトラブルの心配が少ないのも魅力です。

発電機は、ホームセンターや通販でも購入することができます。特に小型のガソリン発電機は、比較的安価で入手しやすいのが特徴です。

まとめ

海洋土木工事において、発電機は電力供給の要となる重要な機材です。ディーゼル発電機、ガソリン発電機、エンジンウェルダーなど、用途に応じた機種を選びましょう。

海洋土木で使用される発電機は、過酷な環境下での使用を考慮し、耐久性や防水性、メンテナンス性、騒音対策、法規制適合性にも留意する必要があります。

海洋土木において発電機はなくてはならない道具のひとつであり、その特徴を捉えておくことが大切です。

また、過去に紹介したエンジンウェルダーとはどんな機材?特徴や使い方を解説!についてはこちらの記事をご確認ください。

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